レコード・コレクターズ
レコード・コレクターズ2023年1月号

レコード・コレクターズ
2023年1月号

定価880円(本体800円)
A5判208ページ
2023年1月1日発行
[雑誌19637-1]


【特集】 デイヴィッド・ボウイ『ハンキー・ドリー』

デイヴィッド・ボウイが1971年にリリースした『ハンキー・ドリー』は彼のブレイクの端緒となった作品でした。この作品の制作前にアメリカを訪れ、アンディ・ウォーホルやルー・リード、ボブ・ディランという彼の憧れの存在に捧げた曲を書くというアイデアを得ました。落ち着いてソングライティングに取り組んだボウイが生み出したこの作品の中には、代表作となる「チェンジズ」「火星の生活」も含まれていました。71年のデモやライヴなどの音源をまとめた『ディヴァイン・シンメトリー』を契機に、創造力に満ちたこの時代に改めて光を当ててみたいと思います。

  • 初の訪米で刺激を受けたクリエイティヴィティ(大鷹俊一)
  • 多様な表情を見せるアルバムを読み解く(鳥居真道)
  • エキセントリックな着想ともの悲しい美しさを併せ持った歌詞世界(朝日順子)
  • 70年代の政治、経済、ファッションから見るデイヴィッド・ボウイの“アメリカ”(青野賢一)
  • ビート、SF、ウォーホル…変転する世界観を作ったカウンターカルチャーとは(長谷川町蔵)
  • 『ハンキー・ドリー』全曲ガイド(サエキけんぞう)
  • 『ディヴァイン・シンメトリー』解説(武田昭彦)
  • 『ムーンエイジ・デイドリーム〜月世界の白昼夢〜サウンドトラック』(村尾泰郎)

【特集】ザ・キュアー『ウィッシュ』

1978年のデビューから、“ゴス(ゴシック)”と表現されるダークな世界観と、それと相反するようなポップなサウンドを融合させて独自のキャリアを築いてきたザ・キュアー。その音楽は90年代のオルタナティヴ・ロックなどを経て、現在のミュージシャンにも大きな影響を与えています。全英1位/全米2位を記録し、彼らの音楽的・商業的ピークの一つと位置づけられる92年の名盤『ウィッシュ』がリリース30周年を迎えたいま、収録曲や新たに公開された音源などに触れつつ、その歩みと功績を振り返ります。

  • ザ・キュアー ヒストリー(小野島大)
  • ゴスの美学に大きな影響を与えつつそれに収まらなかったバンドの今日的意義(後藤護)
  • 『ウィッシュ』全曲ガイド(岡村詩野)
  • 30周年記念デラックス・エディション解説(田山三樹)
  • ザ・キュアーの現代への影響(芦崎瑞樹)
 
  • ガンズ・アンド・ローゼズ
    91年に2枚同時リリースされ米英で1位と2位を独占した『ユーズ・ユア・イリュージョン』の30周年豪華記念盤(舩曳将仁)
  • フランク・ザッパ
    ザッパ流ジャズ・ロック2作の50周年記念ボックス『ワカ/ジャワカ&グランド・ワズー』(石川真男)
  • クイーン
    『アビー・ロード』的作品と位置付けられる『ザ・ミラクル』の特別仕様コレクターズ・エディション(立川芳雄)
  • コンテンポラリー・レコーズ
    ウェスト・コースト・ジャズを代表する名門レーベルの作品がハイレゾCDでリイシュー(村井康司)
  • ビクター・トレジャー・アーカイヴス
    “昭和の文化”を豊かにした作曲家・作詞家のビクター作品をまとめたアンソロジー(安田謙一)
  • 荒木一郎
    インタヴュー〜自伝的小説『空に星があるように』発刊を機に人生、人間、音楽をめぐる孤高の哲学を聞く(高岡洋詞)
  • 『アーシアン』
    濱田金吾プロデュースのイメージ・アルバムなど“オブスキュア”目線から再評価高まる4作品がリイシュー(門脇綱生)
  • NOBODY
    ソングライター/ロック・バンドとしての多様な魅力を再確認できる80年代作品がリイシュー(ガモウユウイチ)
  • 杉真理
    デビュー45周年を記念して幅広い作風の提供曲を集めた6枚組ボックスが登場(片島吉章)
  • サンタナ
    日本独自企画SACDマルチ・ハイブリッド版の第5弾は最高傑作との呼び声も高い72年作『キャラヴァンサライ』(近藤正義)
  • <アライヴ・ザ・ライヴ>レーベル
    ビリー・ジョエルやジャクソン・ブラウンなど実力派シンガー・ソングライターを中心としたライヴ盤11タイトル(中村彰秀)
  • キッス
    ヘヴィ・メタルの隆盛期に再起を果たす転換点となった『クリーチャーズ・オブ・ザ・ナイト』の40周年記念盤(杉原徹彦)
  • ホイットニー・ヒューストン
    『ジャパニーズ・シングル・コレクション』と伝記映画で多角的に振り返るその軌跡(河地依子)
  • エルヴィン・ジョーンズ
    全メンバーが叩いて、弾いて、吹きまくる未発表ライヴ盤『リヴァイヴァル:ライヴ・アット・プーキーズ・パブ』(原田和典)
  • チューリップ
    力強いバンド・サウンドと職人技が胸をうつベスト盤+未発表音源『チューリップ・ガーデン&バックヤード』(平松稜大)
  • 裸のラリーズ
    水谷孝存命時の数少ない公式音源集3作の再発と希少コンピレーション『OZ DAYS』拡張新装版(小山守)
  • ドリーム・シアター
    96年の貴重なライヴが公式ブートレグ第15弾として登場(舩曳将仁)
  • ボブ・ディラン
    『グレーテスト・ヒッツ第III集』が日本で初のアナログ化(立見伸一郎)
  • Rega Planar 1 mk2 Walnutでアナログ・レコードを聞く
    コスト・パフォーマンスで定評を得るシリーズに人気のウォールナット・カラーが登場(田中伊佐資)
REGULAR CONTENTS
  • リイシュー・アルバム・ガイド
    国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
    *今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
    *ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム
  • インフォ・ステーション……ニュース、書評など
  • [連載]ミュージック・ゴーズ・オン〜アカツカ/South Penguin(柴崎祐二)/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/スティーヴ・クロッパー・リメンバーズ(稲葉光俊)/ヴィクター・ハーバートから夢綴るロスト・アメリカーナ(高橋健太郎)/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/DJフクタケのゆるみっくす7”/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報/初盤道(真保安一郎)/和久井光司のアナログ奇聴怪会/Legendary LIVE in U.K.(写真=イアン・ディクソン)
 

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