レコード・コレクターズ
2017年3月号
定価823円(本体762円)
A5判256ページ
2017年3月1日発行
[雑誌19637-3]
【特集】ブリティッシュ・ハード・ロックの誕生
舞台は1966年のイギリス。エリック・クラプトンを擁したクリームとジミ・ヘンドリクスの登場は、聴衆の目をポップ・シンガーからカリスマ性のあるプレイヤーに移らせるきっかけとなりました。その衝撃の大きさゆえに、様々なジャンルでも同時多発的に進行したこの現象は、ライヴ会場の巨大化、ひいては機材の発展を促進させることになります。本特集では、ハード・ロックが未知の可能性を秘めていた66~71年の状況を、サウンド傾向別に捉え直しました。もちろん、契機となった『フレッシュ・クリーム』の豪華版も併せて紹介していきます。
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- 時代に導かれた大音量化への道~“ハード化現象”を傾向別に解析(白谷潔弘)
- “引き算”が鍵を握ったヘヴィ化への潮流~誕生前夜の重要曲を探る(犬伏功)
- ブリティッシュ・ハード・ロック・アルバム選 1966-1971(赤岩和美、犬伏功、大鷹俊一、小山哲人、白谷潔弘、立川芳雄、行川和彦、松井巧、山岸伸一、若月眞人)
ビート系
サイケデリック系
ブルース系
プログレッシヴ・ロック系
フォーク/カントリー系 - クリーム~ハード・ロックの原点としての『フレッシュ・クリーム』をDX版で考察(山崎智之)
- ブリティッシュ・フォーク/トラッドとの見逃せない関係性(杉原徹彦)
- 世界中で増殖し続けるヴィンテージなハード・ロック・バンド(奥村裕司)
- ブラック・サバス~70年代の音源に絞った新装ベストが登場(岡田敏一)
【特集】追悼 レナード・コーエン
カナダに生まれ詩人/小説家として活動していたレナード・コーエンは、1967年にシンガー・ソングライターとしてデビューしました。デビューしたときにはすでに三十代にさしかかっていた彼の作品は独特の世界観に貫かれた深みのあるもので、特に80年代以降は、彼よりも若い世代のアーティストによるトリビュート盤やカヴァーも多く生まれるなど、どんどん評価を上げていきました。昨年11月に亡くなる直前まで活動を続けた孤高の表現者の歩みを改めて辿ってみましょう。
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- 重層的な言葉で奥深い物語を描いたカナダの特異なシンガー・ソングライター(萩原健太)
- レナード・コーエン・ディスコグラフィー
オリジナル・アルバム(宇田和弘、岡村詩野、中村彰秀)
発掘音源アルバム(宇田和弘)
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- パブリック・イメージ・リミテッド
キャリアを象徴する2作品がデラックス・エディションで登場(行川和彦) - はちみつぱい
名盤『センチメンタル通り』へと結実したリハーサル音源が描くゆるやかな渦(ヒロ宗和) - 広谷順子
インタヴュー~日本のポップス・シーンを支えたバックグラウンド・シンガーのソロ作が久々に復刻(鈴木啓之) - ジューダス・プリースト
リマスターで本来のパワフルさが甦った86年の問題作『ターボ』30周年記念版(舩曳将仁) - ドアーズ
レコード・デビュー以前の演奏を記録した幻のライヴ音源が完全限定盤で登場!(石川真一) - ハービー・ハンコック
豪華なコラボ作『ポシビリティーズ』の核心に迫るメイキング映像がリリース(近藤正義) - 2016年1~12月号 アルバム総索引/記事一覧
- パブリック・イメージ・リミテッド
- REGULAR CONTENTS
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- リイシュー・アルバム・ガイド
国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
*今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
*ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム - インフォ・ステーション……ニュース、書評、コンサート情報など
- [連載]写真家ゲレッド・マンコウィッツが語る英国ロックの伝説(佐藤信夫)/ビートルズ来日学(宮永正隆)/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/追憶の泰安洋行(長谷川博一)/長門芳郎のマジカル・コネクション/洋楽マン列伝~西貝清氏(篠崎弘)/大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録/続・蒐集奇談(岡田則夫)/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/DJフクタケのゆるみっくす7”/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報/和久井光司のアナログ奇聴怪会/Legendary LIVE in U.K.(写真=イアン・ディクソン)
- リイシュー・アルバム・ガイド