レコード・コレクターズ
レコード・コレクターズ2015年12月号

レコード・コレクターズ
2015年12月号

定価823円(本体762円)
A5判244ページ
2015年12月1日発行
[雑誌19637-12]


【特集】映像で見るビートルズの衝撃

2000年にリリースされた『ビートルズ1』は、彼らのヒット・シングルをまとめたベスト・アルバムでした。今回リリースされるのは、その『ビートルズ1』全27曲のジャイルズ・マーティンによる最新リミックス版を収めたCDに、先駆的なプロモーション・フィルムを含む、それぞれの曲のヴィデオ集を加えた豪華仕様です。また“デラックス・エディション”には、さらに23曲ものヴィデオが加えられています。今回のリリースにあたってリストアされたヴィデオは驚くほど鮮明で、映像に対し強い興味を持っていた彼らの意図やユーモアをより深く理解することが可能となりました。その映像と、マーティンが手がけた5.1chミックスが組み合わされることで、また新たな彼らの魅力を味わえることは間違いありません。

  • 音楽と映像の合体という冒険心に富んだ試みがいま鮮明に蘇る!(大鷹俊一)
  • 『ザ・ビートルズ1+~デラックス・エディション~』全曲解説(森山直明)
  • 映像素材の特質を引き出す魅惑のサラウンド・ミックス(武田昭彦)
  • 映像集から実感するMTVの元祖としての先進性(速水丈)
  • 書籍で知るビートルズ~5人目のビートルから、秘された“来日学”まで(宮永正隆)

【特集】ヴァン・モリソン~イースト・コースト三部作

ゼム脱退後、1967年にバングからファースト・アルバムをリリースしたヴァン・モリソン。しかし、セカンド・アルバムのレコーディングは、レーベルのオーナーであるバート・バーンズが亡くなったこともあって中断。一時期フリーになったモリソンは、ワーナーと契約します。そして68年の夏にジャズ系のミュージシャンたちとともに完成させたのが、静謐な美しさをたたえる『アストラル・ウィークス』でした。今回、デラックス・エディションで甦った同作と『ストリート・クワイア』(70年)、そして一昨年に拡大版が発売された『ムーンダンス』(70年)を合わせた“イースト・コースト3部作”にある、モリソンの詩的で雄弁な音楽を検証していきます。

  • アメリカ東海岸での穏やかな日々が結実させた3枚のアルバム(五十嵐正)
  • 全曲ガイド+デラックス・エディション・ボーナス・トラック解説
      『アストラル・ウィークス』(遠藤哲夫)
      『同 デラックス・エディション』ボーナス・トラック(遠藤哲夫)
      『ムーンダンス』(萩原健太)
      『同 デラックス・エディション』ボーナス・ディスク(萩原健太)
      『ストリート・クワイア』(青山陽一)
      『同 デラックス・エディション』ボーナス・トラック(青山陽一)
  • 『エッセンシャル・ヴァン・モリソン』(宇田和弘)
 
  • デイヴィッド・ギルモア
    “Mr. Screen” もお目見えとなった最新ライヴ!~デイヴィッド・クロスビーとグレアム・ナッシュがゲスト参加したロイヤル・アルバート・ホール公演初日(富岡秀次)
  • ビル・ワイマン
    インタヴュー~これだけ新作の評判がいいと、次はもっと良いアルバムを作ろうって気にもなるよ(若月眞人)
  • ELO
    ジェフ・リン・インタヴュー~いろんなELOが出回っているから、新作ではこれが本物ですって言いたかったんだ(高野裕子)
    先達へのオマージュと果てしない開拓精神に満ち溢れたELOの最新型サウンド(松井巧)
  • ジョージー・フェイム
    コロンビア時代の全作品にレア・トラックも加えた、聴きどころ満載のボックス(犬伏功)
  • ザ・ジャム
    エネルギッシュな発掘ライヴをまとめた6枚組から伝わる、高い音楽性とスマートなセンス(宮子和眞)
  • プログレッシヴ・ロック生誕45周年
    日本初CD化作が目立つ注目のシリーズ続編は、多様かつ奥深い音世界がより味わえる50タイトル(舩曳将仁)
  • ザ・ゾンビーズ
    名作『オデッセイ・アンド・オラクル』に通じる質感ながら現役感が漲る新作がリリース(中重雄)
  • サン・オリジナル・ヴィンテージ・コレクション
    貴重なオリジナル・アルバムの紙ジャケットによる復刻シリーズ第2弾(荒川典久)
  • 『ロックン・ロール秘宝館』
    定番曲から隠れた名曲までオリジナル・ヴァージョンを集めた編集盤2枚(小川真一)
  • ストーリーヴィル・レコーズ
    デンマークの重要ジャズ・レーベルのオリジナル・アルバム復刻シリーズ第2弾(原田和典)
  • 松尾清憲
    ファースト・アルバムの拡張版などソロ・デビュー30周年記念リリースが続々登場(安田謙一)
  • ザ・クロマニヨンズ
    熱い中身とパッケージの意匠が完全に一体化した快作を聴け!(大鷹俊一)
  • コシミハル
    “女性版クルーナー”として古き良き時代のスタンダード曲に取り組んだ作品の第2弾(片島吉章)
  • 原めぐみ
    伝説の“音壁アイドル”の未発表音源も含むコンプリート・シングル集(鈴木啓之)
REGULAR CONTENTS
  • リイシュー・アルバム・ガイド
    国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
    *今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
    *ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム
  • インフォ・ステーション……ニュース、書評、コンサート情報など
  • [連載]写真家ゲレッド・マンコウィッツが語る英国ロックの伝説(佐藤信夫)/ビートルズ来日学(宮永正隆)/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/長門芳郎のマジカル・コネクション/ストリング・ゼム・アロング(ジョージ・カックル)/洋楽マン列伝~新井健司氏(篠崎弘)/続・蒐集奇談(岡田則夫)/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/DJフクタケのゆるみっくす7”/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報/和久井光司のアナログ奇聴怪会/Legendary LIVE in U.K.(写真=イアン・ディクソン)
 

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