レコード・コレクターズ
2008年10月号
定価700円(本体667円)
A5判200ページ
2008年10月1日発行
[雑誌19637-10]
【特集】 メタリカ
80年代初頭のアメリカでは、70年代末にイギリスで興ったヘヴィ・メタル勢によるムーヴメント=NWOBHM(ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル)に触発されて、若いバンドが次々に生まれます。なかでもサンフランシスコ・ベイ・エリアでは、スラッシュ・メタルと呼ばれる過激なスタイルが定着しました。この一群に加わったメタリカは、いち早く83年にアルバム・デビュー、86年には『メタル・マスター』で大成功を収めます。その直後に襲ったメンバーの事故死という悲劇を乗り越え、より“歌”に重点を置いた路線へと音楽性をシフト。91年の『メタリカ』以降、アルバムは全米1位を獲得しますが、成功の裏ではメンバー間の軋轢が表面化していきます。長いブランクを経て先日発売された5年ぶりの新作『デス・マグネティック』には、そんな苦難を乗り越えた最強のメタリカが詰まっています。
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- 徹底されたハードさの彼方に浮かぶメタリカ流エンターテインメント(大鷹俊一)
- メタル界の頂点を極め、さらに進化を続けたバンドが戻ってきた場所(山崎智之)
- 速度探求から重厚なドラマへ(湯浅学)
- スラッシュからオルタナティヴへ(赤尾美香)U.S.スラッシュ・メタル名盤選(杉原徹彦)
- ディスコグラフィー
オリジナル・アルバム(行川和彦)
オリジナル・アルバム未収録音源(杉原徹彦)
主なDVD作品(大鷹俊一) - ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル名盤選(奥村裕司)
- ビータリカ~ビートルズの曲をメタリカがやると?(杉原徹彦)
- 安斎肇さんが語る~ソラミミのツボはメタリカにあり!(編集部)
- 【特集】 エグベルト・ジスモンチ
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- インタヴュー~ブラジル音楽の多様さを表現するギタリスト/ピアニスト(今村健一)
- MPBのシンガー・ソングライター的側面も聞かせるブラジル本国でのアルバム(中原仁)
- 国際的にも高い評価を得るECMレーベルからのアルバム(今村健一)
- 【特集】 ヘレン・メリル
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- 9月に“さよならツアー”を行なう、日本で最も愛されるジャズ・シンガー(高田敬三)
- ディスコグラフィー
オリジナル・アルバム(高田敬三)
オリジナル・アルバム未収録音源/セッション参加作品(高田敬三)
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- レッド・ツェッペリン
英国オリジナル盤に徹底的にこだわった究極の紙ジャケ・シリーズ!(和久井光司)
SHM-CD効果を存分に感じることができる音質面にも注目(武田昭彦) - ブライアン・ウィルソン
インタヴュー ~昨年、ロンドンでのライヴでお披露目された自伝的な新作『ザット・ラッキー・オールド・サン』が遂に発売(森勉) - ジェネシス
話題を集めた2007年再結成ツアーの巨大スケールのステージングを堪能できるDVD(岡田敏一) - レス・ポール
インタヴュー~映画『レス・ポールの伝説』公開で脚光を浴びる、エレキ・ギターを生んだ名ギタリスト(宇田和弘) - ジョン・フォックス
25年ぶりの来日を果たす初期ウルトラヴォックスのリーダー(和久井光司)
- レッド・ツェッペリン
- REGULAR CONTENTS
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- リイシュー・アルバム・ガイド……洋・邦ロックをはじめ、あらゆるジャンルの旧音源コンピレーションやオリジナル再発を、毎号およそ200タイトル、約50ページにわたり丁寧に紹介。他の追随を許さない圧倒的な情報量!
- 新録アルバム・ピックアップ……編集部が厳選する注目作
- インフォ・ステーション……ニュース、リリース/コンサート情報など
- [連載]ノーマン・シーフが迫るアーティストの素顔/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/ブラウン管の向こうの音楽職人たち(濱田高志)/レコ屋日記(中野泰博)/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/海外盤DVD音楽ソフト情報(赤岩和美)/ジャズ~ポピュラー・ヴォーカル新作案内(高田敬三)/レコード・レーベル・ギャラリー