本書のタイトル『ジョアン・ジルベルト読本』については、中止となった2008年の来日公演で販売される予定だった故・宮田茂樹氏の作成されたパンフレットから借用していますが、その使用についてご遺族の方への確認がない状態での刊行となってしまいました。この場を借りてお詫び申し上げます。(制作部・浜田)
ボサノヴァの原点にして頂点──
ジョアン・ジルベルト、その真髄に迫る
“ボサノヴァの法王”、ジョアン・ジルベルトの魅力を掘り下げるガイドブック。没後に公開された音源などの新情報を網羅しつつ、曲・声・演奏・音響・詩などをテーマにした記事を軸にその軌跡をたどります。ライヴでのみ披露された曲などを含む全曲解説つき。
<主な記事>
◆オリジナル・アルバムのほか、ライヴ盤や貴重な初期のシングル盤も網羅した総計48ページのディスク・ガイド
◆ライヴでのみ披露された曲や、没後に公開された貴重な録音なども含む全曲解説
◆ベベウ・ジルベルトが語る父ジョアン
◆初来日公演が実現するまで
◆音響エンジニア・近藤健一朗インタヴュー
◆ジョアン・ジルベルトとブラジル・ポルトガル語の歌について
◆ジョアンが歌った言葉たち
◆ジョアン・ジルベルトとヴィオラォン
◆ジョアン・ジルベルトのサウンド・デザイン
◆「歴史の語り部」としてのジョアン・ジルベルト
◆土井弘介氏の撮影した70年代の貴重なポートレートも一挙収録
ジョアン・ジルベルト読本
中原仁(監修)
定価2970円(本体2700円)
A5判208ページ
2024年5月1日発行
レコード・コレクターズ5月増刊号
[雑誌19638-5]
- <もくじ>
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- 序文 愛と微笑みと花の音楽(中原仁)
- 究極のサンビスタ、ジョアン・ジルベルト(中原仁)
- バイオグラフィ(1)[1931-1962](中原仁)
- [ディスコグラフィ]オリジナル・アルバム(中原仁)
- バイオグラフィ(2)[1962-1979](中原仁)
- [ディスコグラフィ]ライヴ・アルバム/映像作品(中原仁)
- [ディスコグラフィ]参加作品、EP・SP盤ほか(中原仁)
- バイオグラフィ(3)[1979-2019](中原仁)
- ジョアン・ジルベルト氏の肖像〜1977年1月24日、ニューヨークにて(写真=土井弘介)
- ベベウ・ジルベルト・インタヴュー(中原仁)
- ジョアン・ジルベルト来日公演〜「奇跡」が現実に形を変えるまで(『ラティーナ』2003年11月号掲載記事)(宮田茂樹)
- ジョアン・ジルベルトとブラジル・ポルトガル語の歌について(国安真奈)
- ジョアンが歌った言葉たち(福嶋伸洋)
- 音響エンジニア・近藤健一朗インタヴュー(中原仁)
- 疾走する静物〜ジョアン・ジルベルトとヴィオラォン(伊藤ゴロー)
- ジョアン・ジルベルトのサウンド・デザイン(高橋健太郎)
- 黄金時代のサンバを歌う「歴史の語り部」としてのジョアン・ジルベルト(田中勝則)
- 奥付/筆者プロフィール
- 発掘音源、アーカイヴなど(編集部)
- 全曲ガイド(中原仁)