大物たちと次々と共演しながら台頭していった1940年代後半~50年代前半。ジョン・コルトレーンを擁したバンドやギル・エヴァンスをアレンジャーとしたオーケストラで黄金期を築いた50年代後半~60年代初頭。ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーターらとのクインテットで新しいジャズの探求を続けた60年代中盤。エレクトリック・ジャズへと転じ熱狂的サウンドを生んだ60年代末~70年代前半。活動休止を経て見事に復活しヒップホップにまで挑んだ80年代以降…。
2011年9月28日で没後20年となったマイルス・デイヴィスが残した厖大な数のオフィシャル・アルバムを、その歩みをたどりながらていねいに解説。セッション別のボックス・セットや特別編集盤もわかりやすく紹介しました。また、ジャズ史にその名を残す歴代共演者120人の“マイルス的”代表作をセレクト。さらにDVDや参加アルバムを含め、マイルスの作品の全体像とその周辺まで理解できる、これまでになかったディスク・ガイドです。ジャズ・ファンはもちろん、ロックやファンク、ヒップホップを聞いてきたみなさんも、ぜひお読みください!
マイルス・デイヴィス・ディスク・ガイド
村井康司(監修)
定価2000円(本体1905円)
A5判232ページ
2011年11月1日発行
レコード・コレクターズ11月増刊号
[雑誌19638-11]
- <もくじ>
-
- MILES IN JAPAN 1964-1981(写真=中平穂積、菅原光博)
- マイルス・デイヴィスという“巨大な謎”(村井康司)
- 僕の好きなマイルズ~知的な刺激と肉体的な刺激をバランスよく与えてくれる音楽(ピーター・バラカン)
- 『カインド・オブ・ブルー』を聞き比べる
- LP篇~オリジナル盤に負けない近年の盤(和田博巳)
- CD篇~ソフトや技術の改善を音に反映(佐藤良平)
- オフィシャル・アルバム(原田和典、後藤幸浩、村井康司、松尾史朗、原雅明)
- 未発表音源収録アルバム/ボックス(大村幸則)
- DVD(村井康司)
- 参加アルバム(原田和典)
- 共演者のアルバム(金澤寿和、後藤雅洋、小峰正治、近藤正義、佐藤英輔、杉田宏樹、原田和典、藤本史昭、松尾史朗、村井康司)